ドライチと背番号の重圧
シーズン成績 0勝0敗 防御率10.13
U21日本代表にも選出された社会人出身右腕。三菱日立パワーシステムズ横浜から当時の落合GMの推薦もあって単独ドラフト1位でドラゴンズへ入団。エースナンバーの背番号20を背負うなど即戦力として期待を受けたが、キャンプから体力不足を指摘され故障もあって開幕2軍スタート。6月25日に一軍初登板を果たしたが3試合で防御率10点台に終わるとその後は出番なくシーズンを終えた。翌年以降は故障がさらに悪化し右肩痛にも苦しめられ調子が上がらず結果的に一軍登板は初年度の3試合に終わり2017年限りで戦力外通告を受けた。現在は打撃投手を務める。
【査定について】
低め〇 高いリリース位置から低めに集める野村最大の持ち味。当時のドラフト評でもこの点が高く評価されている。
球種 社会人時代から高く評価されていた決め球フォークは低め〇と合わせて威力を表現。スライダーのキレも評価されている。
実践向きの球筋?:カットボール 引退後の記事にはストレートが時々カット気味に変化するとの記述。高校時代のドラフト評にもストレートが両方向に変化する癖玉気味との記載がある。しかしこの年の二軍登板時の記事にカットボールで三振を奪ったという記述があるので、意図せず全球カット変化する訳では無いっぽい。その為今回は真っスラではなくカットボール1で作成。
シュート回転 この年のキャンプでシュート回転が多いとブルペン捕手がコメントしている。プロ入り後にフォームを崩してしまったことも活躍できなかった原因のひとつなので不安定感を出すため+上記の両方向の変化を表現するために追加。
ノビE 故障の影響でストレートの球威が大幅ダウン。当時は「お辞儀するストレート」とも評された。
対左E 一軍対右打者.444 対左打者571 二軍対右打者.246(77-19)3本 対左打者.290(55-16)2本*1
一発 二軍では34.1回で5被本塁打(通算でも84.1回で12被本)。一軍では被本塁打0だったが映像を見ても特に浮いた変化球を捉えられる場面が目立つ。
ドラ1指名の決め手と課題:スタミナD+回復E 野村のウィークポイントとして再三指摘されているのが体力不足。野村自身も「年間を通して投げ続ける体力が無かった」と語っていることから回復Eにして良いだろう(Fまで下げようかとも考えたが2軍ではそれなりに投げているのでEに。)しかしドラフト1位として指名された評価点は連投したリリーフ登板で球威が落ちなかった点にある。これと回復Eを両立させるためにリリーフとしてはスタミナを少し高めに調整。回復は遅いがスタミナを保っていれば球威は落ちないように再現した。
【ひとこと】
成績を残せなかったとはいえ仮にもドラ1ピッチャー。どこかにそれだけのポテンシャルはあったはず!と考え、力を入れて情報収集、査定を行いました。社会人時代の映像を見ても割といい球投げてるんですよね。色んな「もしも」があれば大活躍していたかもと考えずにはいられません。
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