静かなるエースナンバー
シーズン成績 5勝13敗 防御率3.97
最多勝4度の実績を誇るポーカーフェイスの右腕。2022年オフに阿部寿樹とのトレードで自身4球団目となるドラゴンズに移籍。前年の中指骨折の影響を感じさせない順調な調整で開幕ローテーションに入ると移籍後初登板となった4月1日のジャイアンツ戦で敗戦投手となりながらも7回2失点の好投を見せる。4月26日には移籍後初勝利を挙げたが好投しても勝ちがつかない試合が続き、引き摺られるように防御率も徐々に悪化。7月28日に1回6失点の炎上で遂に二軍降格となってしまう。しかし調整を経て8月終盤に再び一軍昇格を果たすと8月29日の7回無失点など2勝を挙げシーズンを締めくくった。
【査定について】
基礎能力は特に変更の必要がないと思うのでデフォデータそのまま
真価の後半戦:SFF...再昇格後の好調は前半戦投げていなかったスプリットの解禁によるもの。シーズン通してでは投球割合は1.8%に留まったが被打率.154と他の変化球より抜群に良く空振り率もスライダーに次ぐ9.09%と優秀。これにより8月以降防御率は2.42と好成績を残した。成績的にも3球種で収めたかったが他に削れそうな変化球がなく、4球種にしてでも付ける必要があると判断。というかどうしても付けたかった!
ギアチェンジ...ベテランらしくピンチの場面でのギアチェンジが凄かった。実際に現地で見ていたがピンチを招いた場面で150キロ近くを連発するなど明らかにそれまでの投球に比べてギアが入っていた。最速152キロを出したのも得点圏にランナーを背負った場面。
ノビC...糸を引くようなストレートは健在。三振の半分以上を直球で奪っている。
対ピンチE...全体被打率.269 得点圏被打率.258とピンチの方が抑えているが被本塁打は4本。特にランナー1,2塁の場面では3本塁打を浴びている。また同点、リード時の得点圏では.291と少し高め。ギアチェンジもつけたので勝率も考慮して厳しめに査定。
対左E...対左被打率.281 6本 対右被打率.255 3本
スロースターター...初回失点割合は38.10%で15先発以上の投手ではリーグワースト2位。序盤で3ランを打たれた場面が印象的だ。
対ランナー...ランナー一塁時被打率.321。タメを作って投げるフォームなので、ランナーを出すとクイックで球威を落としたとも考えられる。
緩急なし...デフォには最近ずっと付いているが、遅い球とのコンビネーションというよりキレとコントロールで勝負するタイプだと思うので無くてもいいかな。
【ひとこと】
今年ともなると記憶が新しいのもあって色々つけちゃいますね。現地で2回涌井さんの投球を見ましたが、もうかっこよくてかっこよくて...色々言われたトレードでしたが個人的には涌井さんが来てくれてすごくうれしかったです。来年は4球団目での最多勝、いけると信じてます!
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